納車のあとすぐ故障したら、修理代は誰が払うのか
中古車を買うときに、いちばん怖いのはここだと思います。
「納車されて1か月で壊れたら、修理代は誰が払うのか」「ローンだけ残って、車は動かない、という話を聞いたことがある」
この記事では、うちの保証はどこからどこまでなのかを、対象になるもの・ならないものを分けて書きます。中古車なので「絶対に壊れません」とは言えません。言えないからこそ、壊れたときの話を先にしておきます。
先に結論:3か月または3,000km
| 期間 | お引き渡しから3か月以内(または走行3,000kmのうち、早く来たほう) |
|---|---|
| 対象 | エンジン/動力伝達装置(ミッションなど)/ブレーキ/ステアリング |
| 費用 | 上の部位に、契約の内容に合わない不具合が出たときは無償で修理します |
走る・曲がる・止まる。この3つに関わるところを押さえてあります。ここが壊れると車として使えないうえ、修理代が高額になりやすいからです。
対象にならないもの
正直に書きます。次の4つは、うちでは無償修理の対象外です。
| 対象外 | 理由 |
|---|---|
| 納車前にお伝えしていた不具合 | その状態を了解いただいたうえでの価格だから |
| 消耗品の自然なすり減り (タイヤ・ブレーキパッド・バッテリー・ワイパー・オイル類など) |
使えば必ず減るもの。中古車の価格に含められない |
| 使い方による故障 (当て逃げ・冠水・オイル切れなど) |
車の状態ではなく、使用によるもの |
| よそで修理・改造したあとの不具合 | 原因がどちらにあるか分からなくなるため |
3つめと4つめは、ほかのお店でも同じです。1つめと2つめについて、少し説明させてください。
「納車前にお伝えしていた不具合」とは
うちは、車両状態説明書という紙を契約の前にお渡しします。オークションの検査票と、うちで点検して見つけたことを書いたものです。
たとえば「エアコンの効きが弱い」「左後ドアに小さなへこみ」「修復歴あり(右フロント)」。こういうことを、契約の前に全部お伝えします。
知ったうえで「それでいい」と選んでいただいたものは、保証の対象にはなりません。そのかわり、隠しごとはしません。言いにくいことを先に言うのが、この商売のいちばん大事なところだと思っています。
もし、お送りした写真や車両情報と、実際に届いたお車が違っていたときは、契約を解除していただけます。これは法律(割賦販売法の施行規則)で、契約書に必ず書くよう決められている項目です。
消耗品について
タイヤやバッテリーは、保証でなく納車前の整備で見ます。溝が残り少ないタイヤ、弱っているバッテリーは、納車前に交換するか、交換が要ることを先にお伝えして金額を見積もります。
「保証の対象外です」と言って後から請求するより、買う前に分かっているほうがいいからです。
なぜ「全部保証します」と言わないのか
保証の範囲を広げるほど、お店は安心に見えます。でも、無償修理の費用はどこかから出ています。出どころは車の価格です。
「全部保証・3年間」と書いてある店の車が、同じ年式・同じ走行距離でよそより10万円高いなら、その10万円が保証の原資です。保険と同じで、使わない人が、使う人のぶんを払っている形になります。
うちは、価格を下げて、壊れやすい重要部位だけを押さえる形を選びました。月々2〜3万円で買っていただく店なので、まず車両価格を上げないことを優先しています。
法律の話(ここは誤解が多い)
「中古車は現状渡しだから、何があっても自己責任」と聞いたことがあるかもしれません。これは正しくありません。
中古車であっても、中古車として普通に備えているはずの品質を欠いている場合には、売った側に法律上の責任があります。契約書に「保証は3か月」と書いてあっても、その責任までは消えません。うちの契約書にも、その旨をはっきり書いています。
第7条3項 第1項および第2項は、本件車両が中古自動車として通常有すべき品質を欠く場合における甲(当社)の法律上の責任を排除するものではない。
これは割賦販売法の施行規則で書くことが義務づけられている条文です。契約書にこの一文があるかどうかは、店を見るときのひとつの目安になります。
修理中も、支払いは止まりません
ここは、はっきり書いておきます。お車が修理に入っている間も、月々のお支払いは続きます。
無償修理の対象であっても、支払いが止まるわけではありません。これはうちだけでなく、信販ローンでもリースでも同じです。車の不具合と、代金の分割払いは別の契約だからです。
そのかわり、修理で生活が回らなくなるようなら、その月の支払いを相談してください。月々を一時的に下げる、翌月に回す、といった調整はできます。やり方は 支払いが遅れそうなとき、どう連絡すればいいか に書いています。
壊れたときの連絡の仕方
難しく考えなくて大丈夫です。LINEに、この3つを送ってください。
- どんな症状か(音・振動・警告灯・動かない、など)
- いつから
- いま走れる状態か
警告灯が点いている場合は、メーターの写真を撮って送っていただけると早いです。異音は、動画の音声でも十分わかります。
走れない状態なら、まず止まっている場所を教えてください。レッカーの手配から相談できます。
⚠ 自分で部品を買って直したあとに「これ、保証で」と言われても、原因が分からなくなるため対応できません。直す前にご連絡ください。
そもそも壊れにくい車を選ぶ
保証の話をしてきましたが、いちばんいいのは使わずに済むことです。うちが候補を選ぶときに見ているのは、走行距離そのものより整備記録と、交換済みの部品です。
10万kmでも、タイミングチェーンの車で、記録簿がそろっていて、前のオーナーが点検に出していた車は長く乗れます。逆に5万kmでも、記録がまったく無い車は読めません。この見方は 中古車の走行距離は何万kmまでなら大丈夫か に詳しく書きました。
納車のあとも、車検の3か月前にこちらからご案内します。点検を飛ばさないことが、結局いちばん安く乗る方法です。
まとめ
- 保証は3か月または3,000km。対象はエンジン・ミッション・ブレーキ・ステアリング
- 消耗品と、事前にお伝えした不具合は対象外。そのかわり買う前に全部お伝えします
- 中古車でも、通常備えているべき品質を欠く場合は法律上の責任があります
- 修理中も支払いは続きます。苦しいときは先に相談してください
- 調子が悪いときは、直す前にLINEへ
お車のご相談は 仮審査から納車までの流れ から。保証の中身は、ご契約の前に書面でお渡しします。
リスタートオート(株式会社グラッド)
名古屋市港区小碓2-64/自社ローンの中古車販売
審査の配点を100点満点で公開し、支払総額も全部表示しています。